「P/L(損益計算書)」と「B/S(貸借対照表)」とはそもそも何でしょうか?
この2つの役割の違いについて、「P/L・B/Sアナリスト検定」の解説講義からの抜粋で、動画で解説します(P/L・B/Sアナリスト検定3級 セッション1「P/LとB/Sの違い」より)。
※「 P/L・B/Sアナリスト検定」の動画やテキストのサンプルとしてもご確認いただけます。講義動画のわかりやすさ、スライドのアニメーションが豊富で丁寧に、 1つ1つ急がせずに着実に進める安心感のある講義となっていますので、ご参考にしてください。
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「P/L・B/Sアナリスト検定」3級公式テキストからの抜粋です。テキストがいいという方はこちらをお読みください。(上記動画と内容は同じです)
そもそもP/L(損益計算書:そんえきけいさんしょ)とB/S(貸借対照表:たいしゃくたいしょうひょう)とは何でしょうか?
P/LとB/Sの違いについて、ある3人の息子の事例で考えてみましょう。
ある日、3人の息子が久しぶりに実家に戻ってきました。
長男は自慢げに言います。「僕は年収1,000万円稼いでいるんだ」
次男も言います。「僕は立派な家を持っていて、でも借金はないんだ」
三男は自信なさそうに言います。「僕の年収は300万円だし、家を買ったけどローンが残っているし…。兄さんたちに比べたら普通の生活だよ」
しかし、両親は三男より、2人の兄を心配しています。なぜでしょうか?
3人の息子たちの話を聞いた両親が、最初に長男に聞きます。
- 両親
「年収1,000万円とは大した稼ぎだな。ところで、借金なんかしてないだろうね。」- 長男
「えっ、何でわかったの?実は…。海外旅行やら趣味やらにお金を使いすぎて、借金でどうにもならなくなっているんだ。来月にも自己破産しなきゃいけないかもしれない。それで今日はお金を貸して もらいたくて…。」- 両親
「はぁ…」
次に両親は次男に聞きます。
- 両親
「お前は、借金なしで家を持っているのだから、長男のように自己破産なんてことはないと思うが、ちゃんと仕事はしているんだろうね。」- 次男
「えっ、何でわかったの?実は…。今は会社をクビになっちゃって、無収入なんだ。貯金を取り崩して何とかやっているけど、来月には家も売らなきゃいけないかもしれない。それで今日はどこか就職先を紹介してもらえないかと思って…。」- 両親
「はぁ…」
最後に両親は三男に聞きます。
- 両親
「お前はローンで家を買って、ちゃんと仕事をしているようだけど、生活はちゃんとできているんだろうね。」- 三男
「年収は人並みだけど、それほど派手な暮らしはしていないから、ローンも毎月返せているし、毎月少しずつ貯金もしているよ。」
さて、この3人の兄弟の生活を図にしてみましょう。
長男は、1年の稼ぎは素晴らしいものの、借金という負の財産ばかりです。
次男は、立派な家という財産はあるものの、稼ぎがありません。
三男は、1年の稼ぎもそこそこ、今の財産もそこそこです。
さて、皆さんの現状は3人兄弟の誰に近いですか?
このように、生活状況を「1年の稼ぎ」と「今の財産」に分けて考えてみると、生活の問題点が見えてきます。大切なことは、「稼ぎ」と「財産」の両方が良いことだと言えそうです。企業もこの3兄弟と同じです。「1年の稼ぎ」と「今の財産」がどちらも良くなくては不安です。企業は「1年の稼ぎ」と「今の財産」を毎年計算しており、それが「損益計算書」と「貸借対照表」なのです。
企業の「1年の稼ぎ」を表にしたものが「損益計算書」です。英語で「Profit and Loss Statement」というので、略して「P/L」と呼びます。P/Lを見れば、1年でどれだけ売って、どれだけ儲けが出たかがわかる、すなわち収益性がわかります。
また、「期末日の財産」を表にしたものが「貸借対照表」です。英語で「Balance Sheet」というので、略して「B/S」と呼びます。B/Sを見れば、借金や財産がどれぐらいあって、倒産しそうかどうかがわかる、すなわち安全性がわかります。
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「 P/L(損益計算書)」の基本となる“5つの利益”について、「P/L・B/Sアナリスト検定」の解説講義からの抜粋で、動画とテキストで解説します(P/L・B/Sアナリスト検定3級 セッション2「P/Lの5つの利益」セッション3「P/Lの当期純利益」より)。
「 B/S(貸借対照表)」の基本構造である“5つの箱”について、「P/L・B/Sアナリスト検定」の解説講義からの抜粋で、動画とテキストで解説します(P/L・B/Sアナリスト検定3級 セッション8「B/Sの5つの箱」セッション9「B/Sの資産」セッション10「B/Sの負債と純資産」より)。
「決算書」について、「P/L・B/Sアナリスト検定」の解説講義からの抜粋で、動画とテキストで解説します(P/L・B/Sアナリスト検定2級 セッション1「決算書」より)。